2020.1.14
―元気な血管とは?― 血管の名医が教える! ヘルシーコラム Vol.1
血管の名医が教える!ヘルシーコラム
『元気のもとは血管が元気であること!』
第1回
―元気な血管とは?―
■血管が傷むことで発症する心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、認知症
「人間は血管とともに老いる」という有名な言葉があります。若々しく丈夫な血管を維持できれば、いつまでも元気でいられる。逆に血管が老化すると、途端に病気がちになってしまうという意味です。血管が老化し傷むことで脳血管疾患、認知症、心疾患、糖尿病などを発症すると考えられています。
では、みなさんに質問です。次の内どの血管が若々しくて丈夫な血管でしょうか?
① 筋肉が厚くてがっしりとした血管
② 外皮が頑丈で破れにくい血管
③ フニャフニャした血管
正解は…③です。
元気で若々しい血管は、まるで赤ちゃんの肌のようにしなやかで弾力があります。赤ちゃんの肌は指で押すと、プルンと押し返してきますね。あの弾力こそが若々しい血管のイメージです。血管が老化すると、硬くなりしなやかさが失われます。そしてヒビ割れや詰まりが起こりやすくなるのです。
■高血圧が血管を痛めつける張本人
心臓は1日に約10万回拍動します。よって、血管は1日に10万回圧力を受けているわけです。血圧が高いほどその圧力は強くなり、血管にかかる負担は大きくなります。
ではなぜ、血圧が高くなる人がいるのでしょうか?
答えは…塩分の摂りすぎで、血液の量が増えてしまうからです。塩分が多い食事を続けていると、濃度を薄めるために水分を吸収して血液の量が多くなります。これが高血圧の原因です。心臓から血液が送り出される時、血管の中にある血液の量が多い場合と少ない場合を比べて想像してください。血液が多いほうが、より大きな力がかかりますよね。それが高血圧の状態です。逆に血液の量が少ないと、血圧は低くなります。
以上のことから、塩分をひかえめにした食生活で、血圧を低く保つことが健康にとって重要なことがわかりますね。
次回は、血管が無くなっていく、怖い「ゴースト血管」についてお話しします。
※本コラムは、書籍「やわらか血管健康法」(監修 / 医学博士 板倉弘重)の記事を再構成したものです。
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『元気のもとは血管が元気であること!』
出典
「やわらか血管健康法」 サプライズBOOK
監修:医学博士 板倉弘重
東京大学医学部卒。品川イーストワンメディカルクリニック院長。国立健康・栄養研究所名誉所員。
もっと詳しく知りたい方は、下記より本記事の出典本をお買い求めいただけます。
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