2020.4.3 高血圧の人は、コレを食べなさい!【食で健康になるコラム Vol.1】 食で健康になるコラム 第1回 ■えごま油、ココア、ほうれん草がベスト3 カロリー制限ダイエットを実践している人は、脂質を摂らない傾向がありますが、脂質は三大栄養素のひとつであり、健康維持には欠かせない食品です。なかでも多価不飽和脂肪酸に分類されるオメガ3系の脂質には、動脈硬化を防ぐ効果が認められています。その代表が、えごま油です。 消費者庁食品表示課は「オメガ3系を多く摂取すると、心疾患のリスクを下げる」と発表しています。これは心疾患の最大の原因となる高血圧を防ぐ効果があることを示しています。えごま油に含まれるアルファ リノレン酸の血液をきれいにする効果はバツグンです。1日に4グラム取るのがベストですが、アルファ リノレン酸はとても熱に弱いので、加熱しないで摂取しましょう。サラダにかけたり、ヨーグルトや納豆にかけるなど工夫してみてください。
血液ドロドロ、血管ボロボロになる要因は、血液の酸化です。その酸化を抑えるのが、植物に含まれるポリフェノールで、ココアはカカオ・ポリフェノールをたっぷり含みます。ココアを取る上で気を付けていただきたいのは、砂糖で甘くすると糖質が増え、健康によくないということです。でも、甘くないココアはおいしくないですよね。そこでおすすめしたいのが、人工甘味料を使う方法です。キシリトール、アスパルテームなどがありますが、糖質もカロリーもゼロですので、安心して使ってください。
日本人の高血圧症の90%は、塩分の摂り過ぎによるものです。改善するためには塩分を控えることはもちろんですが、体内の塩分を排出することも重要です。そこで活躍するのが、カリウム、マグネシウム、カルシウムの優良ミネラルです。ほうれん草は、これらの優良ミネラルを豊富に含むほか、鉄分やビタミンCも含んでいます。同様の成分を含むゴマを一緒に取ることのできる「ほうれん草のゴマ和え」は、特におすすめです。カリウムはナトリウムと結びついて尿として体外に排出する力が強く、マグネシウムとカルシウムは血管を広げて、ダイレクトに血圧を下げる効果があります。食物繊維も豊富なので、前菜として食べればベストです。
次回予告
※本コラムは、書籍「つまり結局、何を食べればイイですか?」(監修/栗原 毅)の記事を再構成したものです。 出典 もっと詳しく知りたい方は、下記より本記事の出典本をお買い求めいただけます。 surprisebook / サプライズブック 607円(税込)
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