2020.5.13 中性脂肪が心配な人は、コレを食べなさい!【食で健康になるコラム Vol.2】 食で健康になるコラム 第2回 ■羊肉、カメリナオイル、ごぼうがベスト3 不摂生な食事と運動不足。ぽっこりと突き出たお腹は、メタボリックシンドロームの象徴です。肥満の正体は中性脂肪。その中性脂肪が高くなる原因は、糖質の摂り過ぎです。米、小麦などの穀物、砂糖、果糖に含まれる糖質は体を動かすエネルギー源ですが、摂り過ぎると中性脂肪となって蓄えられ脂肪となります。肥満解消には、やはり食事を見直すことが大切です。中性脂肪撃退効果の高い食材は、なんと羊肉。肉を食べると太ると思っていた人には意外な結果ですね。羊肉はジンギスカンやラムチョップなどで食べられますが、日本ではどちらかといえばマイナーな存在です。しかし、羊肉に含まれる栄養素は超一流です。もっとも注目したいのはカルニチンというアミノ酸。カルニチンには細胞内の脂肪を燃やすダイエット効果があるのです。羊肉、特にマトンに含まれるカルニチンは、豚肉の10倍。さらに、新陳代謝をよくする亜鉛、血液の原料となるビタミンB12、皮膚をきれいに保つビタミンB2なども豊富です。羊肉の脂肪は融点が高いために吸収されにくいという特徴もあり、メタボが気になる人は料理の腕を振るって、マトン料理を食べましょう。
不飽和脂肪酸を持つ食用油が血液をきれいにすることが、いろいろな研究で分かっています。カメリナ・サティバというアブラナ科の植物を原料とするカメリナオイルは、不飽和脂肪酸の3分類、オメガ3、6、9をバランスよく含有する優れたオイルです。さらに、ビタミンE、βカロテンなどもマルチに含んでいます。熱に強いという特徴を持っていますので、調理用の油として取り入れていただきたい健康オイルです。
ごぼうが持つリグニンという水溶性食物繊維は、特に中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働きが強いといわれています。ダイエットサプリにも使用されているので、聞いたことがある人もいるでしょう。また、イヌリンという食物繊維も含まれていて、便秘解消、大腸がん予防など腸内環境を整えるパワーがあり、腎機能を高める効果があることも認められています。ごぼうの旬は4~5月です。安くておいしい時期に、特にたっぷり食べてください。 次回は「大腸がんの原因にもなる便秘症の人は、コレを食べなさい!」をお届けします。
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※本コラムは、書籍「つまり結局、何を食べればイイですか?」(監修/栗原 毅)の記事を再構成したものです。 出典 もっと詳しく知りたい方は、下記より本記事の出典本をお買い求めいただけます。 surprisebook / サプライズブック 607円(税込)
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