2020.11.24 【おみくじは神様からのメッセージ】かよムーンの「Moon Talk 13」 11月の占いコラム ソウルセラピスト 前回のコラム「神様がくれる良いサイン」の中で書いたのですが、神社で引くおみくじは神様からのメッセージと言われています。今回はそのことについて少し詳しく書いてみようと思います。 ソウルセラピスト かよムーンの東洋星命術 おみくじの起源は和歌からきているといわれています。 日本で最初に和歌を詠んだのは素戔嗚尊(スサノヲノミコト)と言われていますが、素戔嗚尊といえば、今は神社の神様になっていますね。 そのことから平安時代ぐらいになると、神様は和歌を使ってメッセージを表すといわれるようになりました。 和歌をもらうのは当時の巫女さんでした。その頃の巫女さんは、今でいう占い師や霊媒師のような役割を担っていました。和歌をもらう前の儀式などをして神がかった巫女さんが、集中して神様へお尋ねし、降りてきた和歌をメッセージとして紙に書き記しました。 そのうち時代が進むにつれて、用意した和歌の中からメッセージを選ぶような、現在のおみくじの形になっていったようです。 江戸時代になると、占い用の和歌をまとめた「歌占本(うたうらぼん)」が大流行したようです。その本に載っている和歌の中から、サイコロを降るなどして自分でメッセージを引くというものです。だいぶ、現代のおみくじの形に似てきましたね。 今回こんな風におみくじのルーツをお伝えすることによって一番伝えたいことは、おみくじは「そこに書かれた「和歌」を読むことが大事」ということです。 「大吉」が出た、「凶」が出た、など吉凶の部分だけに注目して、喜んだり、ひやっとしたりしていませんか? しかし本来のおみくじの意味は、そこに書かれた神様からのメッセージを聞くためのもの。吉凶に関わらず、比喩で書かれた本文をじっくり読んでみてください。 そしてもうひとつ大事なことがあります。おみくじを引く前に、自分の具体的なお願い事や質問を、神様に手を合わせている時にしっかり胸のうちで問うておくことです。 例えば「恋愛がうまくいきますように」というお願いごとでは大雑把すぎます。あなたにとって「恋愛がうまくいく」ということは、良い出逢いが起こることを指しているのか、恋人と喧嘩したばかりで仲直りしたいということを指しているのか、恋人と結婚の話に進展したいことを指しているのか。そこをハッキリして、手を合わせることです。 あなたの願いはあなたにしかわかりません。いかに具体的に説明し、願うかで、神社での成就率はぐっとあがると言われています。 あなただけの具体的なお願い事を胸の中で神様にむかってしっかり唱えたあとで、集中しておみくじを引きましょう。 昔、おみくじを引くには、なんと合計約1000回ものお経を唱えて、33回の礼拝をした上でようやく引くことができたものもあったようです。 きっとそこに書かれている和歌には、あなただけにはわかるメッセージとなっていることでしょう。
※参考文献…平野多恵(2017)『神さまの声をきくおみくじのヒミツ』河出書房新社.
かよムーン
ソウルセラピスト かよムーンの東洋星命術
かよムーン「moon talk」占いコラム
プロフィール 東洋占星術、西洋占星術、カラーセラピー、人相、声相など相談者の状況に応じてかけ合わせて読むオリジナルの占術を使用。 20歳ぐらいの頃から、趣味で独学で占いを研究し始める。 以後、名前を覚えるように、知り合う人の占いにおける性質を暗記。 ミュージシャン、タレント、俳優、など、多くの芸能・マスコミ関係者も鑑定。 2019年11月1日より、「アントレスクエア」 https://www.entresquare.com にて、占いコンテンツ連載開始。 かよムーンの占いが本になりました。 ソウルセラピスト かよムーン 全国のファミリマートにて発売中(一部店舗を除く) |